初めての方にありがちな会計事務所の偏見と誤解

初めての方にありがちな会計事務所の偏見と誤解

会計事務所では、主に税務が行われていることを、別記事ではご説明しています。
ですが、その内容についてあまり知らないことで、さまざまな印象を持ってしまうこともあるようです。
ここでは会計事務所が抱かれがちな偏見などについてご紹介します。

会計事務所は税金を減らしてくれるところではありません

会計事務所に税務を依頼するとき、税金を減らしてくれるのではという期待を持ってしまう人も中にはいるようです。
ですが、会計事務所は税金を減らしてくれる場所ではありません。
公認会計士や税理士は、税務に関する書類作成は正確にすることが求められます。

もし正確でないものを作成しても、そもそも税務署による調査で明らかにされてしまうので、あまり意味がありません。
その後は追徴課税という形で結局税金を取られてしまいます。

つまり、税理士に依頼したからと言って税金が安くしてもらえる、というようなことはないのですね。
ただ、追徴課税の場合、通常に納める税金と比べ、最大で1.4倍ほど差が生まれます。

そういった意味では、正しい税務を行うことで追徴課税を防ぐことはできるので、税金を減らすとも言えるかもしれません。
また、税務署の署員も人間で、過ちもあります。その過ちを指摘し、追徴課税されることを防ぐことや依頼者にとって最適な記帳方法をアドバイスできるなど、さまざまなメリットがあるのです。

とっつきにくいイメージがある

会計事務所は法人だとほとんど依頼していますが、その内容について詳しいという人はあまりいません。
税に関する業務には法律が絡むことから専門性が高く、秘密性が高いという特徴があるためです。

そのことから、会計事務所の仕事内容に関して詳しいことは知らない、とっつきにくいというイメージを抱く人は多いのです。
それを増長しているのは、個人経営でワンマン的な税理士事務所の所長だったりするのかもしれません。

ただ、会計事務所にいる公認会計士や税理士は、税務や会計に関する専門家です。
その業務はいわば代行業であるため、その他の掃除代行や運転代行のような代行サービスと何ら変わりがない、自分ではできずに困っている時に頼るものです。
人当たりの良い会計事務所も多くありますし、会計事務所の仕事はそこまでクローズドなものでありません。

税務に関して困ることがあれば、気軽に相談してしまって構わないことは覚えていた方が良いでしょう。