税理士の強い味方、会計ソフトの歴史と今後

税理士の強い味方、会計ソフトの歴史と今後

多くの税理士事務所で導入されているクラウド会計ソフト。
数多くのメーカーが参入し、年々開発に力を入れ目覚ましい進化を遂げています。
今回は、そんなクラウド会計の歴史について少しお話したいと思います。

進化の歴史

会計ソフトの歴史は1960年代にまで遡ります。
この頃、会計ソフトは大型のコンピューターであり、汎用コンピューターという名称でした。
しかし80年代にはオフィスコンピューターが販売されるようになり、80年代後半には現代のパソコンが広まり始めました。
現代の会計ソフトはこの頃から生まれ始めました。

しかし、当時の会計ソフトはデータの蓄積・記録と会計処理・計算のシステムがそれぞれ独立しており、二重入力の手間や正確性の維持などの問題がありました。
これを解決するのに生まれたのがERP(企業資源計画))のシステムです。
これは人、お金、物といった企業における経営資源の管理と最適化を計画するシステムです。

ERPの登場により会計ソフトは大きく進化し、管理会計や消費税、クラウドの対応など時代の流れに対応した会計ソフトが次々と生み出され、現在に至ります。

税理士の今後

別項目でも紹介しましたが、会計ソフトの進化によって税理士が不要になるということはまずありません。
税理士の仕事は会計業務の他にもコンサルティングなどの業務もあるため、機械では出来ない業務が多いからです。

しかし、税理士側も会計ソフトと同じく、進歩は求められるといって良いでしょう。
税理士は定年がなく、次々と新しい税理士の資格をとった人が増えています。
そのため、地域に差こそありますが、大都市では3,000を超える税理士事務所があります。

そういった競合相手よりも顧客を獲得するためには、会計ソフトの進歩とともに、税理士も様々な知識が必要になるでしょう。